気づけば今週も、手帳もスマホのカレンダーも予定でいっぱい。
人に会い、仕事をこなし、頼まれごとにも応えているのに、ふと「わたし、何がしたかったんだっけ」と思う瞬間はありませんか。
がんばっているのに、どこか満たされない。そんなモヤモヤの正体は、疲れだけではなく、忙しさの陰に隠れてしまった「素直な気持ち」かもしれません。
この記事では、予定が多いと安心してしまう理由や、「忙しい」という言葉の裏にある心の動き、そして休みの日にできる小さな「余白」のつくり方をご紹介します。
肩の力を抜いて、気になるところから読み進めてみてください。
スケジュールが埋まっていると、ほっとするのはなぜ?
スマホのカレンダーに予定がぎっしり並んでいると、自分にも居場所があるような気がして、ほっとしますよね。
逆に、真っ白な週末を見つけると、世の中に置いていかれたようで、そわそわしてしまうこともあるかもしれません。
そう感じるのは、人とのつながりを大切にしているからです。
誘われたら応えたい、がっかりさせたくない。
そんな思いやりが、日々の予定をそっと増やしているのでしょう。
けれど、スケジュールが埋まっていることと、気持ちが満ち足りていることは同じではありません。
最近、「今日は楽しかったな」と静かに思えた日はありましたか。
「忙しさ」は、心の声をかき消すBGM
「忙しい」には、もうひとつ別の役目があります。
あれこれ動き回っていれば、「この先どうしたいんだろう」「今の暮らしでほんとうにいいのかな」といった、答えにくい問いかけは聞こえにくくなります。
ボリュームを上げた音楽が、小さなつぶやきを消してくれるようなものです。
だから、つい忙しくしてしまう自分を叱らないであげてください。
しんどい時ほど、人は無意識に自分を守ろうとするものです。
ただ、音が鳴りっぱなしだと、心の奥で小さく手を挙げている気持ちにも気づけません。
いつか習ってみたいこと、久しぶりに話したい友だち、一度は歩いてみたい街並み。
そんなささやかな願いが、聞き取られないまま眠っていないでしょうか?
休みの朝に、30分だけ「空白」を
予定を大きく減らす必要はありません。
次のお休みの朝に、30分だけ「何もしない枠」をカレンダーに入れてみましょう。
有意義に過ごそうとしなくて大丈夫です。
窓辺でお茶を飲む、近所をゆっくり歩く、ただ天井をながめる。それだけで十分です。
そのうえで、心の中でそっとたずねてみてください。
「本当に余裕がないのかな。それとも、静かになるのがちょっと不安なのかな」と。
すぐに答えが返ってこなくても、気にしなくて平気です。
何も入っていない時間は、寂しい場所ではありません。
しまい込んでいた気持ちが、ひょっこり顔を出せる小さな居場所になってくれます。
おわりに
「忙しい」が口ぐせになっているのは、毎日をまじめに走ってきたからこそ。
けれど予定の数だけが、あなたを幸せにしてくれるわけではありません。
カレンダーのすみに、小さな余白をひとつ。そこで、自分の気持ちとゆっくり向き合ってみてください。
そのひとときが、明日からのあなたを静かに支えてくれるはずです。




