「こっちの道で間違いないよ!」 そんなふうに、いつでもスパッと決められる人を見て、「かっこいいな」「私とは大違いだな」と落ち込んだ経験はありませんか?
レストランでメニューをなかなか決められなかったり、大事な場面で「どうしよう」とグルグル考え込んでしまったり。
そんな自分を「優柔不断でダメだな」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、どうか安心してください。
立ち止まって悩むことは、決してあなたの弱さや能力のなさではありません。
むしろ、物事を深く考えられる人ほど、心の中に「迷い」を抱えているものなのです。
その「悩む時間」がどれほど素晴らしいものかをお伝えさせてください。
すぐに答えを出さないのは、丁寧な証拠
たとえば、何かを決めるとき。すぐに「絶対にこうするべき!」と断言できる人は、とても頼りになりそうに見えますよね。
けれど、それは単に「別のやり方」が見えていないだけ、ということも少なくありません。
世の中にはいろいろな考えの人がいて、状況は毎日ころころと変わります。
どんな時でも通用する「たった一つの正解」なんて、そう簡単に見つかるものではないですよね。
すぐに決められないというのは、あなたが目の前の出来事に対して「本当にそれでいいのかな?」と、とても丁寧に、そして真剣に向き合っているからこそなのです。
迷うのは、あなたが優しいから
では、どうしてあれこれと考えてしまうのでしょうか。
それは、「こっちを選んだら、あの人が困るかもしれない」「もっとみんなが喜んでくれる方法があるんじゃないか」と、周りの人の気持ちや、少し先の未来を想像できる力があるからです。
いろんな気持ちに寄り添えるからこそ、パッとひとつに絞りきれないのですね。
悩んでいる時間は、決して無駄ではありません。
それはあなたの優しさや、物事をいろんな角度から見ようとする誠実さそのものです。
だから、「早く決めなきゃ」と自分を責める必要なんて少しもないんですよ。
「これでいいのかな?」が明日を良くする
「よし、これで完璧だ!」と思い込んでしまうと、そこから先、もっと良くなるチャンスに気づけなくなってしまいます。
逆に「もっといい方法はないかな?」「何か見落としていないかな?」と悩み続けることは、もっと素敵な未来をつくるための大切なカギになります。
迷うからこそ、私たちは周りを見渡し、考え直し、新しいやり方を見つけることができます。
その小さな迷いの積み重ねが、あなたをゆっくりと、でも確実に育ててくれるのです。
そして、たくさん悩んで出した答えのほうが、最終的にみんなが笑顔になれる結果につながることが多いものです。
おわりに
絶対に揺るがない自信を持つことも素敵ですが、それと同じくらい、いつでも自分の考えを新しくできる「やわらかい心」を持つことは大切です。
だから、迷う自分をどうか嫌いにならないでください。
「どうしよう」と立ち止まれるその優しさこそが、あなた自身や周りの人を幸せにする、とても強くてあたたかい力を持っています。
次にまた、悩んで立ち止まってしまったときは、「私、今すごく丁寧に向き合ってるんだな」と、頑張る自分をそっと褒めてあげてくださいね。




